2021/08/27クネセト議会は、新たな予算案を可決しました。
予算の主な内訳は
・国内の老朽化したインフラの改修
・幼児向けの歯科医療の無償化
・サイバー分野への投資関連予算
・国内のインバウンド開発予算
・IDFへの防衛予算
・環境防衛予算
となっている。イスラエルでは、国民皆保険制度は存在しているものの、リクード党は、出生率増加政策の一貫として、バウチャー制度を利用した歯科医療の無償化に取り組んだ。イスラエルでは、近年小さな政府も傍観しつつもバウチャー制度を活用し、子育て支援に取り組んでいる。その成果もあってか、近年のイスラエル国内のユダヤ人の人口は増加傾向にある。
二つ目の注目はサイバー分野への予算だろう。昨今AIや5Gなどの目まぐるしいハイテク分野の発達もさることながら、サイバー攻撃への脅威も時代が進むにつれ、進化しているという。イスラエルの1127部隊(サイバー部隊)によると、昨今ランサムウェアやスパイウェアによる攻撃のみならず、APT攻撃による組織ぐるみの攻撃にも備える必要があるという。
三つ目は何といっても国内のインバウンド予算が目玉だろう。イスラエルには米国資本のカジノの誘致が決定しているIRや昨今発見された死海文書など、観光事業にも力を入れている。特にイスラエルでは、カジノやイスラエル名物のワイン産業をはじめとした富裕層にマネーを落としてもらうことを目的とした政策に力を入れている。
そして最後は、環境防衛予算だ。イスラエルは、民間企業の活力を利用した環境政策に力をいれており、既に浄水技術や世界一巨大なネゲブ太陽光発電など世界をリードしている。
最近は核の平和利用を推進するべく、原子力発電所の増設を図ったり、規制緩和を推進し、スタートアップ企業が生まれやすい土壌の作成に力を注いでいる。これらの予算は、イスラエルをより良いものにするのに、必要不可欠でしょう。
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